患者に心を開いてもらうコミュニケーション
夏井 悠那
①これまでの研究
私は今まで、「医師と患者の関わり方」というテーマの下、研究を進めてきた。
そこでは、医師は良いと思って行なってることでも、患者にとっては、迷惑であり、悪いことだということも場合によってはあり、「これはどうか。」「あれはどうか。」と、患者の立場に立って話を聞き、しっかりとコミュニケーションを取り、「押し付けない」ようにすることが大切だということが分かった。
また、「質」も「量」もどちらも大切で、心を開いてもらうためには、当たり前のことをあたりまえにやり、患者一人一人を一人の人間として対応することが大切だとわかった。
②医師の心がけ
夏休みに訪問した医師に、患者さんを安心させる工夫について質問してみると、工夫という工夫はしていないという返事が返ってきた。
しかし、よく聞いてみると、医師は患者から怖いというイメージを持たれることが多くある。
しかし、患者と話さないと、診断することができないので、「この人なら話せる!」という気持ちに出来るよう、「ザ・医師」と思われないように、白衣は着ないと自分の中で決めていると教えてもらった。
しかし、中には初めから医師に対してとても攻撃的な人もいて、そのような人には医師らしい毅然とした態度をとることもあり、ケースbyケースだということがわかった。
③どうしても話してもらえないときは?
インタビューをさせてもらったのは、精神科の医師で、精神科では他の科のように、CTや内視鏡等といった検査はしない。
よってお話、コミニケーションをとることが全てということがわかった。
このようになると患者さんから話をしてもらわないと、薬も出すことができず、病名もわからず、正しい診断をすることができない。
さすがに、初対面の人に自分のことを多く話すことができない場合が多いが、2回、3回、4回...と回数を積み重ねることでだんだん心を開いてもらうことができるようになり元は話してくれなかったことを教えてもらい、中には病名や薬が変わりより良い治療をすることが可能になってくることがわかった。
しかし、普段の生活でも私たちが体験したことがあるように中には相性が合わない人もいる。
心を開いてもらうことができない時、何度も粘るが、それでもダメな時は、何もすることができず病院に来てもらっている必要性があまりなくなってしまうことがあるので、相性が悪かったと判断し、患者さん本人や、その家族と話し合い他の病院を紹介し、そこへの受診をお願いしてもらうこともあるということが分かった。
④2040年医療のために
2040年には、相当な機械化が進んであろう、医療を心の面から支えることのできる医師が、必要不可欠だと思った。
コミニケーションをするためには、まず心を開いてもらうことが必要だ。
そのために、親近感を与える工夫をしたり、何度も何度も繰り返して話を聞いてあげたり、人生にかかわる場合もあるので、後でやり切ったと思えるようにすべて全力で責任を持つことができる医師が必要だと思う。